開発者の想い⑥エピローグ

パッシブ・ソーラーという⾔葉の誕生は1976年に第⼀回全⽶ソーラー・ハウス会議である。従来のソーラー・ハウスといえば、暖房や給湯のエネルギー源を太陽エネルギーで代替するという発想だったわけだが、パッシブ・ソーラーというのは建築のデザインそのもので太陽熱を利⽤していこうという発想である。建物の断熱性能や集熱性能を上げ、熱移動には、ポンプやファンなどは使わないで⾃然の熱移動を考えるという定義が設けられ、従来のものと区別してパッシブ・ソーラーが⽣まれた。
約40年を経てパッシブ・ソーラーとアクティブ・ソーラーの区別をする必要はなくなったのではないかと感じる。エコテクノルーフは屋根の寿命を延ばす機能を持った屋根葺き材(建材)でアクティブ・ソーラーではないのだが、太陽光で発電もして集熱をするアクティブ・ソーラー機能も持っている。分類することに意味はない。
高断熱高気密住宅も空調を前提とした住宅だとパッシブ・ソーラー派からはいろいろ言われた時代もあった。通風を効果的に生かすには断熱は必需の土地もあると論戦した時代もあった。
技術は進み住まい方は多様化し環境問題は深刻化している。歴史に学んだ上でという条件はつくが、エコなエネルギーをエコに使うエコエネルギー住宅で、住まう人達が気持ちよく暮らせる環境負荷の小さな住宅であればパッシブでもアクティブでも良いのではないかと思う。
まーそれが難問なのだが。

写真提供(タニタハウジングウェア)

Lotは、エコエネルギーを作る上でも、それを使う上でも大きな変化をもたらすことであろう。そして、生活の道具を大きく変えることであろう。このような時代の入り口で、エコテクノルーフは屋根を変えるために“必然として”生まれたのかもしれない。

住宅建設に屋根に使った資源を長持ちさせて、太陽のエネルギーを活用して、心地よい環境を提供する一助として役に立つ屋根葺き材エコテクノルーフ。

しかしあまり大上段には構えずに。

「我々が暮らす環境を保全し維持して未来の子供たちに渡す」ことに対して、少しでも役立つことが出来ればよしである。