開発者の想い⑤屋根置き型太陽電池とエコテクノルーフ

屋根置き型太陽電池 撮影 石川

ワールドウオッチ研究所所⻑のレスター・ブラウンが1981年に著書『持続可能な社会の構築』で「われわれの住んでいる環境は先祖からの遺産なのではなく、未来の⼦どもたちからの借り物である」と書いている。我々が暮らす環境を保全し維持して、未来の子供たちに渡さなければならないと言っている。持続可能の意味を的確に⾔い表わしていると思う。
太陽光発電は住宅にとって優れたエコ電力を地産地消で供給してくれる。どの住宅の屋根でも太陽光発電を行う時代はすぐそこに来ている。しかし、太陽光発電を住宅側から見たときに単なる屋根に置く発電機では困る。住宅に悪影響を与える副作用は取り除くだけではなく、住宅の為に作られた商品であってほしい。建材や家電品であってほしい。
住宅の耐久性を考えたときに屋根は課題も多く弱い部分である。負荷をかけないだけではなく軽くする必要がある。その屋根材の上に載せる屋根置き型太陽電池には首をかしげる。
架台を屋根材の上に屋根の止水ラインを挟んでボルトやビスなどで構造体に固定しなければならない。写真を見ると頑張っているとは思うが耐久性はどれほどか。屋根葺き材のメンテナンスを行うときに外して再固定するのは難儀であろうと考えてしまう。国やPV業界が太陽光発電を普及させたいという気持ちは分かるが、家の寿命や維持管理費の負担増となってしまっては住宅側が困るであろう。

屋根置き型太陽電池 撮影 石川

屋根置き型太陽電池搭載住宅 撮影 石川

 

30年ほど前に住宅用太陽光発電の商品開発を始めたときの最大の課題は屋根に負担をかけないことであった。30年経ってこの課題を解決しただけではなく屋根の寿命を延ばす機能を付加した商品を作ることが出来た。エコの時代に相応しい屋根葺き材としてエコテクノルーフを世に出すことが出来た。
太陽電池メーカーはガラスという優れた建材を使う太陽電池を住宅に普及させるときに、何故に屋根葺き材として開発をしなかったのか不思議である。もっと早く普及したであろうに。
30年以上前にミサワホームの社長だった三澤千代治氏は、21世紀の工業化住宅の屋根は耐久性・加工性・リサイクル性に富んだガラスになるといっていた。近づいた。

写真提供(タニタハウジングウェア)