開発者の想い②次世代の多機能な屋根葺き材

旧来の屋根葺き材の延長線上にエコテクノルーフは位置づけられない。同じ地平に立っての発想では対応できない時代である。
構成する材料も施工方法も旧来とは似ても似つかない屋根葺き材である。屋根の役割も、肝である止水への考え方までも変えた。それが次世代の多機能な屋根葺き材エコテクノルーフである。
屋根材として求められる機能である雨風や太陽光などから屋根下地を守ることは当然ながら、天窓、発電、集熱などの機能も一元的にシステム化させた多機能な屋根葺き材である。
職人技に頼っている施工を誰でもが短時間で出来るようにシステム化した。レールの間をスライドさせて敷設させるというシンプルな方式である。
旧来の屋根葺き材は定期的なメンテナンスや葺き替えが必要であるが、エコテクノルーフは耐久性を伸ばすために材料はガラスとアルミという長耐久材にした。止水にパッキンやコーキング材などの消耗品は使わないことで定期的なメンテナンスを不要とした。アルミフレーム形状の工夫で表面止水を行っている。突破されたとしても止水ラインの下に設けられた樋で受けて外部へ排出することとしている。
この構成にすることで「ルーフィングに雨水を入れない」を止水性能目標にできた。

図-1(タニタハウジングウェア)

軒先から棟に渡したアルミの桟は野路板に固定される。桟と名を付けたが機能は棟から軒先までの樋であり屋根葺き材を受ける架台を兼ねている。
アルミ桟はエコテクノルーフの肝に当たる。屋根葺き材の固定、温熱環境を維持する通気層を構成、止水を支える樋機能などを受け持っている。

図-2(THW)

この屋根葺き材単体をモジュールと呼んでいる。モジュールは桟に流し込むだけで設置が完了する。施工時間の短縮を実現した。100m^2半日施工が可能である。
野路板に設置されたアルミ桟にモジュールを流し込めば屋根が葺けてしまう。流し込むだけでルーフィングに雨水が入らないレベルの止水が確保できてしまう。技は必要ない。誰でもが簡単に短時間で止水性に富んだ屋根を葺くことができる。初めての施工でも100m^2の屋根を6時間程度で葺くことができる。2~3度目になれば3時間弱で葺いてしまう。エコテクノルーフは工業化されたシステム屋根である。
モジュールの寸法(働き)は1365×700、重量は約10kgであり屋根の上でも持ちやすく施工の負担は軽い。屋根葺き材としても軽量で構造体への負担も小さい。

写真提供(THW)

今まで屋根は、雨や雪、風、紫外線などに曝される過酷な環境に置かれる自然現象の被害者というイメージが強い。しかし、太陽光という膨大なエコエネルギーの入口に当たるのが屋根である。知恵を使えば太陽光を積極的に受け取り住宅のエコエネルギー供給源にすることができる。止水をするという受け身の機能だけではなく、能動的な多くの機能を持った屋根葺き材の開発をすることができると考えた。
エコテクノルーフだが、モジュールは標準的に太陽電池を組み込んであり太陽光発電機能を持つ。だが屋根への要望はほかにもある。意匠的に納まり的に違和感のある天窓に対応したライトスルーモジュールや太陽光集熱用のモジュール、雪止め機能を持ったモジュールなども製品化している。
ZEHの設計や天窓設置、太陽熱集熱システムの設計時にもエコテクノルーフは積極的に貢献ができる屋根葺きシステムである。
創エネルギー関係だけではなく、1寸~10寸までの勾配に対応しているので、設計しだいで雪国であれば1寸勾配にして無落雪屋根にも勾配を強くして落雪屋根にもすることができる。積雪2.5mまでの対応が可能である。